ゲームを作ったり作らなかったり

ゲームを作ったり作らなかったり。作ってる時はUE4/モデリング/レベル・サウンドデザイン等、作ってない時はインディゲーム・SteamやModの話題等。

Epic GamesがEpic Gamesストアのローンチを発表

つい先日Steam Directについての記事を書いたばかりですが、早速新たなデジタル配信プラットフォームが登場するようです。

www.unrealengine.com

 この記事によると、エピックゲームズが「EpicGamesストア」を新たに始めるようです。

その内容を箇条書きにすると、

・サービス開始当初のラインナップはPC及びMacが対象。(内容的には、ローンチタイトルはエピックによって吟味され、後に参入がオープンになる、というように受け取れます。)

・2019年以降はAndroidや他のオープンプラットフォームにも対応

・ストア収益の88%が開発者行き(UE4タイトルの場合、ロイヤリティがストア配分の残り12%から賄われるので実質無しに。)

・全てのゲームエンジンが参入出来る

EpicGamesStore_InfoGraphic.jpg

・開発者はニュースフィードでユーザーへ情報発信出来る

・「クリエイターサポート」プログラムに参加すると、プログラムを利用しているクリエイター(YoutubeやTwitchのストリーマーやブロガー)にゲームを紹介してもらえる可能性がある。クリエイターの紹介で収益が上がった場合、その収益はクリエイターと分配。当初の24ヶ月は最初の5%をエピックが支払ってくれるとの事。

・ゲームページと前述のニュースフィードは開発者自身で管理可能。勝手に広告が設置されたりはしない。(ついでに、「競合相手の広告が行われる事は無い」とはっきり明記されています。多分とあるストアの事。)

・ストアでリリースされるゲームについては12月6日に開催されるThe Game Awardsで公開予定

 

と、こんな感じです。

分配率がマーケットプレイスと同じ88%で、更に全エンジンにオープンと言うだけでもかなり本気で来てますが、Android等のPC以外のプラットフォームにも対応するのは凄いですね。

個人的に気になるのは、既にフォートナイトで実施されているクリエイターサポートプログラムです。参入がオープンな市場だと、規模が大きくなるにつれてゲームが見つけにくくなるので、その辺りをカバーする施策が始めから用意されているのはインディ開発者にとって魅力的だと思います。クリエイターによる紹介なので、エピック側の人的負担の限界とかも無いのが良いですね。

後は実際のストアの使い方というか、開発者に用意されるAPIとか次第でしょうか。

Steamworksで提供されるSDKAPIに匹敵する程機能を備えているかどうかも重要な点だと思います。

一番気になる、エピックによるゲームの審査の部分はまだ詳細が出ていないのでなんとも言えません。

マーケットプレイスのようにガイドラインに沿って提出・審査の流れであればSteam Directとほぼ同じになるんじゃないでしょうか。