Epic Games Launcherを使ってみよう
今回の記事はPCゲーム Advent Calendar 2018 18日目の投稿です。
お題は「Epic Games Launcher」です。
Epic Games ストアが発表されたけど、ランチャーはどうなの?というお話。
※追記
この記事から1年後の様子はこちら
Epic Games Launcherとは
Epic Gamesが提供する、ゲームとゲームエンジンのランチャーです。
ゲームをプレイする為の専用ランチャーとしての機能だけでなく、Unreal Engineを使用する為の機能も備わっています。
僕が初めてランチャーをダウンロードした時はゲームエンジンとしての公式サイトから落としましたが、今ではフォートナイトをプレイする為のランチャーとしてダウンロードする人の方が多いかもしれません。
何が出来る?
今の所備わっている機能は
・ゲームの購入(Epic Games ストア)、ダウンロード、インストール
・Unreal Engineのダウンロード、インストール、マーケットプレイスでの購入
・フレンド管理
などです。
(ちなみにModエディターも利用できますが、Modの配布場所としての機能はありません。)
ゲームとエンジンのローンチ/購入がメインという感じですね。
個人的には、Steamのようなゲームプレイを補助する機能を詰め込んだランチャーとは対照的なシンプルイズベストの印象。
ゲームをインストールして遊ぶ
フォートナイトは基本無料、Subnauticaは期間限定で無料配布されているので、簡単にインストールして遊べます。(ライブラリでごちゃまぜになってますが、Bus SimulatorとSquadはModエディターです。)
ダウンロードを始めると後は自動でインストールされるので、完了後はライブラリから起動してゲームを始めるだけです。
なお、今の所どのゲームにもオーバーレイ表示はありません。(たぶん)
なのでゲームやエンジンをローンチする所までの橋渡しだけして終わりです。
この辺はそもそも共通のAPIがまだ配布されてないので当然整備もされていません。
こちらによると2019年Q3を予定しているそうです。
ゲーマーとして気になるのは、ライブラリとしてシンプルでありつつ、豊富かつ柔軟なオプションやカスタマイズが備えられているかです。
その点はというと、画像の通りライブラリにソート・カテゴリ機能はなくModエディターとゲームが並んでしまっています。
ゲームごとのオプション機能では、認証(ファイルの整合性確認)、アンインストール、ショートカット作成の3つだけです。
現時点ではシンプルすぎて何もオプションが無いので、オーバレイと同じく今後に期待ですね。
ゲームの購入
Epic Games Launcherで今最も注目されている部分といえばストア機能でしょうか。
前回の記事で紹介したストアは既に解禁されていて、2週間に1本ゲームが無料という特典も始まっています。
ここで気になるのは、ゲームを購入する際の利便性です。
欲しいゲームを探す検索機能、公正な価格表示、そして決済機能など。
検索機能と価格表示に関してはそもそも始まったばかりなので特に困りません。
困ると言えば、ゲーム個別のページに行ってからストアトップに戻る際、ボタンがページトップにしか無いという点。戻るための共通の矢印ボタンが欲しい。
決済機能に関してはこんな感じで、インターネット決済として最低限のクレジット&Paypalに加えてAmazonがあります。
使ったことがないのでわかりませんが、これがAmazon Payってやつでしょうか。
そうなると実質的にクレジットのみ対応という事になります。
現在のストアにはポイントやウォレットといった独自の通貨機能が無いので、クレジット以外で決済してしまうと払い戻し先に困るのかもしれません。
他のストアで対応している決済方法には銀行振込やコンビニ、携帯キャリア、各種電子マネー等ありますが、敷居を下げるならどれかに対応してもらいたいですね。
ちなみに僕はまだ1つもゲームを購入してません。とりあえずSubnauticaだけ貰っておきました。マーケットプレイスの方ではだいぶお世話になっているんですが、ゲームの方はこれからという事で。もし買うとしたら風ノ旅ビトとWorld War Zを買いたいです。
Unreal Engineを使う
ある意味でEpic Games Launcher最大の特徴とも言えるゲームエンジン機能。
こちらはゲーム機能よりも歴史が古いので、プラグインのインストールやマーケットプレイスのアセットを既存プロジェクトに追加したり出来ます。
エンジン自体は基本無料なので誰でも簡単に触れます。
無料のサンプルやリソースのダウンロード等もこのランチャーから可能です。
ちなみに、ゲーム開発者がゲームエンジンを入手する際にもこのランチャーが使われます。
Githubで配布されているソースコードからビルドする場合を除けば、実質的にゲーム開発者も使っているランチャーという事になります。
これは僕の推察ですが、ゲーマーと開発者が同じランチャーを使うというのは成り行き上仕方なかったのではなく、恐らくEpic Gamesの戦略上あえてそうしているのではないかと。
これが双方にとって良い結果になるかはまだ分かりませんが、結局はゲームの為のランチャーなのでゲーマーにとって使いやすくなるのが一番重要かなと思います。
最後に
気になってしまうのはセキュリティ等の安全面です。
Epic Gamesがテンセント傘下であることや、過去にEpic Gamesのフォーラムから情報漏えいがあった事を指して不安材料とする人はいるようです。
また、フォートナイトにより爆発的にアカウント数が増えた為、Epic Gamesアカウント自体が不正アクセスの標的になる可能性が高まっているかもしれません。
今後はEpic Games ストアの展開が広がるとともに、アカウントに登録されているクレジットカードの情報が狙われそうです。
ただ、企業として安全かと言う話に個人からは詳しく言えないので、今回はユーザーが触れるセキュリティ機能に関してだけ言及しておきます。
ランチャーにはウェブブラウザとしての機能は無く、アカウント管理機能も無いので別途ブラウザを通して公式サイト上で行う形になっています。
サイト上のアカウントオプションで2段階認証を有効にすれば、ランチャーでのログイン時にもメール又はアプリを使用した認証が求められます。
セキュリティ機能はこれくらいです。
出来ればログイン情報の表示やワンタイムパスワード機能も欲しいですね。
ちなみに、セキュリティ対策なのはわかりませんが現在はアカウントで使用するメールアドレスを変更出来ません。
メールで問い合わせてサポートを通せば変更してもらえるとの事で問い合わせて見た所、現在は対応方針を改善する為一時的に受け付けていないとの事。
もしかするとサイト上で変更できるようになるのかもしれません。