ゲームを作ったり作らなかったり

ゲームを作ったり作らなかったり。作ってる時はUE4/モデリング/レベル・サウンドデザイン等、作ってない時はインディゲーム・SteamやModの話題等。

最近の気になる動向など

3ヶ月ほど投稿が空いてしまいました。

記事にしようかなと思う事は多々あったのですが、単体で記事にするほどでもなかったり、まだ不確定な事が多かったりしてなかなか投稿出来ませんでした。

という訳で今回は気になっている事諸々をまとめて記事にします。

 

UE4.23 Perviewがリリース

forums.unrealengine.com

 

現在Preview8。

個人的に気になる機能はChaosやVirtual Texture、Unreal Insightなど。

これ以外にもHoloLens2対応やDXR対応が更に進んだりと目白押しです。

 

Chaosは実験段階(Experimental)な上に有効化する為にいくつか手順が必要なので興味のある人が触っておくというレベルですが、Virtual Textureはデフォルトで有効化されているのである程度仕様を把握しておいた方がよさそうです。

以下に気になる機能についての情報を箇条書きでまとめています。Preview3~4までの情報なので注意。

 

Chaos 

www.youtube.com

・注目の物理新機能ChaosはGitHubからダウンロードしたソースからエンジンをビルドしなければ使えない。フォーラムでの情報によるとExperimentalが外れるまではこの状態が続くとの事。4.23が正式リリースされた際のランチャービルドもそうなるのかは不明。

・実際に使ってみた所、メッシュを簡単に細分化出来る。スタティックメッシュからGeometry Collectionというアセットが生成される。この操作はビューポート上で出来るので、レベルに並べてあるものを指定して行う。

クラスタを階層化出来るので順々に崩れていく表現が出来る。

・Chaosによる物理シミュレーションは結構重い?Chaos Solverというアクタがレベル上に配置されるのでこれでシミュレーションのパフォーマンスを調整しつつ、Geometry Collection側でメッシュのコリジョンを調整して最適化していく感じ。

・自分が試した限りでは既存のコリジョンによるChaos物理への干渉はまだ出来なかった。

・全体的にまだ情報不足の為難しい。ドキュメントは準備中とのこと。ライブストリーミングでChaosについて紹介されていた。Content ExamplesにChaos関連が追加される。恐らく4.23正式リリースのタイミング?

 

Virtual Texture

・恐らくはGranite SDKと同じような機能。

・Virtual Textureはデフォルトのプロジェクト設定だと4096解像度以上のテクスチャに適用される。

・インポートした時点で機能し、処理が終わるとサムネイル右下にVTと表示される。既存のインポートにかかる時間と比べるとだいぶ長くなるので、大量のテクスチャをインポートする時は注意が必要。

・既存のテクスチャが勝手にコンバートされたりはしない?

・Virtual Textureの設定はプロジェクト設定で変更出来る。タイリングの設定等も変えられる模様。

・既存のテクスチャストリーミングとは別で存在している。今後はテクスチャストリーミングとVirtual Textureをそれぞれ把握した上で最適化する必要がありそう。

・Virtual Textureを使用する事でどれ程の効果があるのか等はまだアナウンスされていない。

 

Landscape Layer System

・Procedural LandscapeはLandscape Layer Systemと名称を変えて4.23 Previewで復活。エディタ設定のExperimentalで有効化出来る。

・ハイトマップのレイヤー数を任意で増やせるようになっている。

・以前の通りレイヤー同士のブレンドが可能。

ランドスケープ用のハイトマップをレイヤー管理出来るようにする機能だと思われるが、具体的な用途はよくわからない。レイヤーブレンドを利用してハイトマップを組み合わせる事が出来るのが長所だと思われるので、これをどう活かすか。

 

その他

単一マテリアル内で複数のShading Modelが使用可能になっています。

 

UEマーケットプレイスにてアニバーサリーセールが開始

8月27日より、マーケットプレイス5周年を記念したセールが始まりました。

www.unrealengine.com

僕が出品したBridge Packも50%になっています。

Substance Painter 2019.2がリリース

ベイク速度が更に向上。

RTXシリーズのGPUが最も恩恵を受ける一方でその他のGPU・CPUも速度が向上しているとのこと。

最初から同梱されているスマートマテリアルがかなり増えています。

SIGGRAPH2019にてSubstance Painterが今後UDIM等に対応し複数のUVへのペイントが出来るようになるとの発表。更に自動UV展開にも対応するらしい。

www.youtube.com

AnorigamiはAn origamiの事なのかな。UV展開は確かに折り紙っぽい。

Painterでの工程を考慮した自動展開なら割と実用的になる気がします。